白内障手術後のピントはどこに合わせる?|要点
白内障手術後は、水晶体の代わりに眼内レンズが入ります。単焦点眼内レンズでは、主にどの距離を裸眼で見やすくするかを術前に決め、それ以外の距離は必要に応じて眼鏡で補います。
「一つの距離にピントを合わせる」とは?
単焦点眼内レンズは、一定の屈折力を持つ人工レンズです。若い頃の水晶体のように、遠くから近くへ自在にピントを移動する調節力はありません。そのため、術前検査で眼の長さや角膜のカーブなどを測定し、術後にどの距離を裸眼で使いやすくするかを相談します。
生活からピント位置を考える
遠くを重視
運転、屋外活動、テレビなどを裸眼で使いやすくしたい方向けの考え方です。手元には老眼鏡が必要になることがあります。
中間を重視
パソコン、料理、室内の作業距離などを重視する考え方です。遠くや細かい手元では眼鏡が必要になることがあります。
近くを重視
読書や細かな手元作業を裸眼で行いたい方向けの考え方です。運転など遠くを見る際には眼鏡が必要になります。
左右差を利用する方法
左右の眼で目標距離を変える方法もありますが、全員に適するわけではなく、両眼視や生活との相性を確認します。
術前に考えておきたい5つの質問
- 01
車を運転する頻度は?
特に夜間運転が多いかどうかを伝えます。
- 02
仕事で一番見る距離は?
パソコン、デスク作業、接客、屋外など具体的に伝えます。
- 03
趣味で何を見る?
読書、裁縫、ゴルフ、楽器など、重要な距離を整理します。
- 04
眼鏡をどこまで許容できる?
眼鏡を使うこと自体が問題ないか、なるべく減らしたいかを確認します。
- 05
反対眼の見え方は?
片眼だけ手術する場合、反対眼とのバランスも重要です。
希望だけでは決められないこともあります
角膜乱視、網膜・黄斑・視神経の状態、強い近視、左右差、過去の眼手術などによって、選べる目標や期待できる見え方が変わることがあります。
手術後に元の水晶体へ戻すことはできません
白内障手術は濁った水晶体を取り除いて眼内レンズへ置き換える手術です。術前に「どの距離を重視するか」を具体的に相談しておくことが大切です。
このテーマを診察で相談するとき
症状の程度や治療の選択は、白内障の濁り方だけでなく、角膜・網膜・黄斑・視神経など眼全体の状態や、生活で困る場面によって変わります。手術実績・設備・費用・受付方法などの最新情報は有田眼科公式サイトでご確認ください。
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